本サイトにはプロモーション(広告)が含まれます

家の解体費用はいくらかかる?|構造別の相場・補助金・解体前に知るべき3つの注意点

本記事にはプロモーションが含まれます

「実家が古すぎて売れそうにないから、更地にしたほうがいいのでは」——空き家になった実家を前に、多くの人が一度は解体を考えます。ただ、解体には百万円単位の費用がかかる上、壊したことでかえって損をするケースもあります。

この記事では、家の解体費用の相場と内訳、使える補助金の探し方を整理した上で、解体を決める前に必ず確認すべき3つの注意点を解説します。

解体費用の相場——構造と坪数でおおよそ決まる

解体費用の中心となる建物本体の解体は、構造ごとの坪単価で概算できます。一般的な相場観は次のとおりです。

構造 坪単価の目安 30坪の概算
木造 3万〜5万円/坪 90万〜150万円
鉄骨造 4万〜7万円/坪 120万〜210万円
RC造(鉄筋コンクリート) 6万〜8万円/坪 180万〜240万円

つまり、一般的な木造の実家(30〜40坪)なら100万〜200万円前後が一つの目安です。ただしこれは本体のみの金額で、実際の見積もりは次の要因で上下します。

  • 立地条件:前面道路が狭く重機が入れない、隣家との距離が近く手壊しが増える——といった条件は割高になります。都市部の狭小地は坪単価が上がりやすい典型です
  • 付帯工事:庭木・庭石の撤去、ブロック塀やカーポートの解体、浄化槽や井戸の撤去、物置の処分などは本体と別に加算されます
  • 残置物:家財が残ったままだと、処分費が上乗せされます。解体業者による処分は割高になることもあるため、事前の片付けや遺品整理との段取りが総額に影響します

見落とされがちな「アスベスト調査」の義務

古い家の解体で近年重要になっているのがアスベスト(石綿)対応です。2022年4月から、一定規模以上(解体は床面積合計80㎡以上)の工事では、アスベストの事前調査結果を国へ報告することが義務化されました。さらに2023年10月からは、調査そのものを有資格者(建築物石綿含有建材調査者など)が行うことが義務になっています。

調査費用は数万円程度からが目安ですが、アスベスト含有建材が見つかった場合は、除去のレベルに応じて費用が数十万円〜大きく上乗せされることがあります。昭和期に建てられた家では珍しいことではないため、見積もりの段階でアスベスト調査の扱いが含まれているかを必ず確認してください。

なお、80㎡以上の建物の解体には建設リサイクル法の事前届出も必要です(通常は解体業者が代行します)。

解体費用の補助金——「自治体」を最初に調べる

空き家の解体には、多くの市区町村が補助制度を設けています。国の空き家対策の予算(空き家対策総合支援事業など)を財源に、自治体が窓口となって交付する形が一般的です。

  • 名称の例:「老朽危険空き家解体補助金」「空家等除却支援事業」など自治体により様々
  • 補助額の例:解体費用の1/5〜1/2、上限20万〜100万円程度の範囲で設定されることが多い
  • 主な条件の例:一定の老朽度(不良住宅の判定)、旧耐震(昭和56年以前)の建物、税の滞納がないこと、など

重要な注意点が2つあります。第一に、着工前の申請が原則で、契約・着工してからでは対象外になるのが通例です。第二に、予算枠に達し次第受付終了となる自治体が多く、年度の早い時期ほど有利です。「(市区町村名) 空き家 解体 補助金」で検索するか、役所の空き家対策担当課に問い合わせるところから始めてください。

解体を決める前に——必ず確認したい3つの注意点

① 更地にすると固定資産税が上がる

住宅が建っている土地は「住宅用地特例」で固定資産税の課税標準が最大1/6(200㎡以下の部分)に軽減されています。建物を解体するとこの特例が外れ、土地の固定資産税が数倍に跳ね上がるのが通常です。「売れるまでの間、更地で持ち続ける」期間が長引くほど、この負担が効いてきます。特例の仕組みと放置リスクの全体像は空き家を放置するとどうなる?で、解体後の土地の使い道は相続した土地・実家を「売らずに活かす」選択肢で解説しています。

② 再建築不可の土地では、壊したら建てられない

接道義務を満たさない再建築不可物件は、一度解体すると新しい建物を建てられません。既存の建物があるからこそリフォームして活用したり、建物付きで売ったりする道が残っているのであって、更地にすると土地の使い道と価値が大きく損なわれるおそれがあります。心当たりがある場合は、解体の見積もりより先に再建築不可かどうかの確認を済ませてください。

③ そもそも「解体してから売る」が正解とは限らない

「古家を壊して更地にしたほうが売れやすい」は半分正しく、半分誤解です。買主がリフォーム前提や建物込みの価格を求めるケースもあれば、「古家付き土地」のまま売り出して解体費用の負担を買主側と調整する方法、老朽化した家を現況のまま直接買い取る業者に売る方法もあります。この場合、解体費用100万〜200万円を自分で負担せずに済みます。

解体は一度やったら戻せない、百万円単位の投資です。「売るために壊す」のであれば、壊す前に「壊さずに売れないか」を確かめるのが順序として安全です。仲介と買取の違い・買取が向くケースは不動産の「買取」と「仲介」の違いにまとめています。

解体業者に頼む場合の進め方

解体すると決めた場合は、次の流れで進めます。

  1. 相見積もり:2〜3社から現地調査つきの見積もりを取る。解体は業者によって金額差が出やすい工事です
  2. 見積もりの比較:本体・付帯・残置物・アスベスト調査・整地の範囲が明細で分かれているかを確認。「一式」だけの見積もりは追加請求の火種になります
  3. 許可の確認:解体工事業の登録(または建設業許可)、マニフェスト(産業廃棄物管理票)による適正処分
  4. 近隣挨拶と工程:騒音・粉じんはトラブルになりやすいため、着工前の近隣挨拶を業者と分担して行う

解体・売却・現状維持、どれが合理的か確かめる

解体費用をかけて更地にすべきか、建物付きのまま売るべきか、それとも当面持ち続けるか——答えは、立地・建物の状態・再建築の可否・売却の見込みによって変わります。数百万円の判断を思い込みで進める前に、まず自分の物件の立ち位置を整理するのが安全です。

家じまい診断では、物件の状況にいくつか答えるだけで、売却の難易度と向いている選択肢・相談先の傾向を無料で確認できます。氏名や連絡先の入力は不要です。老朽化した実家の扱いに迷っている方は、解体の見積もりを取る前に一度確認してみてください。


※本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。解体費用・補助金の金額や条件は物件・地域・自治体によって大きく異なり、記載の金額は一般的な目安です。固定資産税・建築規制の具体的な取り扱いは、自治体の担当窓口や税理士・建築士などの専門家にご確認ください。

まずは現状の整理から

あなたの家の売却難易度を
60秒でチェック

無料診断をはじめる

無料・匿名/個人情報の入力はありません

※ 本記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、個別の物件の評価や税務・法務のアドバイスを行うものではありません。具体的な判断にあたっては、宅地建物取引業者などの専門家にご相談ください。